近年、お墓を持つ以外の選択肢が増えてきている中、「いずれは必要」と考えている方もまだまだ多いのではないでしょうか。今回は、宗派に制限がなく比較的費用が安いと人気の、霊園の現状とホームページを持つ必要性についてご紹介します。
霊園と墓地の違いについて
「霊園」と聞いて思い浮かべるのはたくさんのお墓が建てられている広大な土地ではないでしょうか。では、お寺などにあるお墓は霊園とどういった違いがあるのでしょうか。
混同されている場合も多いですが、寺院にあるお墓は「墓地」のことを指し、霊園はそれ以外の墓園を指します。この2つの大きな違いとは、「檀家制度」の違いです。檀家制度とは、お布施などをしてお寺の運営をサポートする代わりに葬祭供養を手厚く受けることができるというもので、墓地を購入する際に檀家にならなければいけない場合があります。
霊園にはこの檀家制度が存在しませんが、 法事の際は読経の依頼などを自ら行う必要があります。 また、郊外にあることが多いため交通の便が悪いこともあるので、一概にどちらが良い、悪いということではありませんが比較的低予算からでも契約ができ、宗教上の問題を気にしなくてもよいというメリットがあります。
霊園の現状
では、霊園の市場は現在どのような状況にあるのでしょうか。近年の少子高齢化にともない、お墓の需要自体は増加傾向にあると考えられますが、広大な土地が必要になる霊園は、その分安く契約できることがありますが、区画数が決まっているためお求めやすい場所から順に埋まっていきます。
そのため新しい霊園や区画の拡張を求める声もありますが、現状の条例や法律では要望が叶えられるのはかなり先になってしまいます。特に人口の多い都市部では霊園や墓地不足が深刻な問題となっています。
霊園にホームページは必要な理由
都市部では霊園の需要も一定数あるということが分かり、なぜホームページが必要なのかと疑問をお持ちの方へ、霊園のホームページを持つ必要性についてご紹介します。
所在地やアクセスの正確な情報を掲載できる
霊園は街中にもある「お寺」の墓地より敷地が広大なため、徒歩圏内でのアクセスが難しい立地です。普段から車で生活をする習慣がない都市部においては最寄りの駅からのアクセスや、霊園までの送迎バスの有無、時刻表を確認できることは利用者にとって必要不可欠です。
そのためにも、基本的な情報を正確に明記しているホームページは、今後内容に変更があっても対応できるため必要なツールです。
施設の利用方法や設備を公開するため
現在利用されている方はもちろん、これから契約をしようと思っている方へも霊園の特徴をネット上で確認できるということはとてもありがたいことです。
霊園の大きな特徴である、明るく開放的な施設や、便利な設備がととのっているということを、契約時までに実際に見学に行けない状況にある方にとってはこのような情報がホームページで見られるということは、契約の決め手になることはもちろん、利用者の満足度を上げるためにも有効です。
お問合せを獲得する場所として
地方では若者の都市部への人口集中などからお墓の維持ができなくなり墓じまいを考えている方も増え、経営状況が苦しい霊園も存在するでしょう。
そんな状況を打開するツールとして、ホームページを持ち、霊園を利用するメリットを発信しホームページの評価を上げることができれば、お問合せに繋がる「場所」としてもホームページを活用することができます。
まとめ
宗教上の問題がなく、比較的低予算からでも契約が可能な「霊園」は、お墓を持たない選択肢が増えた現代においても一定の需要があります。
広大な土地を有する霊園はアクセスが悪いことも多いため、利用者にとって送迎バスの有無や時刻表を公開することは必要不可欠です。そのためにも、情報が変わっても修正できるホームページを持つ必要性は高いと言えます。
また、地方の霊園や経営不振の霊園にとっても、ホームページはお問合せや契約に結び付けるために必ず持っておきたいものです。